市田柿の皮
- post on 11/11/122011:11:12:14:04:15
- スタッフ気まぐれブログ
地域の特産品「市田柿」の生産が最盛期を迎えている秋の南信州。
この季節になると、柿の畑に市田柿の皮が捨てられているのを見かけます。
初めてご覧になられる方は?と思われるようですが、あれは干し柿を作る際に剥いた皮なのです。。
柿の皮は漬物に使ったり、変り種としてはお茶にもなるそうですけれど、
そんなにたくさんは要りませんものね。
大半はこうして畑に捨てられる(堆肥になる)わけです。
それにしても市田柿の生産は大変です。
一つ一つ手で剥いて、へたに紐を掛けて吊るしてゆきます。
天竜川から吹く風や天日で次第に乾燥してゆく自然な作り方は
少しずつ変わってきているようですが、基本は変わりません。
重量で言うとだいたい1/3ぐらいに乾燥すれば完成です。
白い粉がキレイに出ていれば成功です。
ここで大切な作業が、柿の実を揉む作業です。
最近は機械で揉むことも多くなりました。
吊るしてあとは自然にお任せ・・・というわけにはゆきません。
なかなかの作業であります。
手もみ市田柿は昔ながらの方法、手もみにこだわった作り方です。
農家さんのお話では、機械もみにはない美味しさがあるそうです。
手もみの市田柿はやわらかいです。
昔はどこの市田柿も手もみだったようですが、あまり見かけなくなりました。