スパイス専門店スタッフの気まぐれブログ

市田柿の風景

市田柿が吊るされた様子

干し柿である市田柿は、秋になると柿の木にたわわに実った柿を一粒ずつもいで皮を剥いて紐をかけて吊るして干してつくる、南信州の特産品です。とっても肩が凝る作業です。

かつては農家の軒先でたくさん作られていましたので、秋になると各所で橙色のすだれがみられ、まさに風物詩という感じでした。橙色でとてもきれいです。

ところが、ある時から、市田柿は「食品」という扱いとなり(それまでは農産品?だったかな)、軒先などで吊るすような作り方はNGとなりました。(だいたい合っていますが違っていたらごめんなさい)いまは、密閉された建物の中やハウスを立てての干し場となってしまったので、風情も何もありません。残念ですが致し方ないと思います。

かつては不衛生な生産者もいたようですが、こういった基準がしっかり設けられたこともあり、今は安心して食べられるようになりました。よかったですね。

こういったことから、今では露天でやっているところはありません。もちろん、自家用の干し柿であれば問題がないので、そういった市田柿は今でも吊るされています。ただ、自家消費分となるとさほどないため、「映える」ような光景はめったにみられなくなりました。

それを残念に思う人たちが、わざわざ集めてやっているところもあると聞きますが、限定的ですね。

ということで、この季節になると各所で見られた市田柿の風景は、今では姿を消してしまいましたが、安心して食べられる食品となったということで、ぜひ季節の味をお楽しみください。贈答にも喜ばれる逸品です。

こちらの自家用市田柿は、箱に並べることなく、そして、実は少し手で伸ばすなどして形を整えて詰める作業が贈答用の市田柿や箱詰めの市田柿にはあるのですが、それを行わず、袋にババっと詰めただけの状態にしたものです。

そんな市田柿ですから、味、柔らかさなどは、贈答品のものと遜色ありません。ですが、一粒一粒、そうやって手で整えていない分、規格外も混ざります。そんなこともありまして、手間の分や規格外も入っていることから、かなりお安く市田柿を販売しています。

わたしは市田柿が干し柿の中では一番好きですので、自分が好きな市田柿を多くの方々にもっと気軽に召し上がっていただくために、このような商品を販売しております。そして、市田柿のファンになってくださった方々は、ぜひ、贈答品や高級品、一級品の市田柿を他所でお求めいただいても良いかと思います。

そのためには、本当に美味しい市田柿(市田柿と言っても品質は様々)をみなさまにお届けしようと思っています。宜しくお願いいたします。

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